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FAQ -「絶対パス」方式・「相対パス」方式・「MHT形式」とは何ですか?-

1. はじめに

「紙 copi」では、取り込んだHTMLファイル内の画像をどのように管理するのか、3種類の方式から選択できます。
ここでは、各方式の仕組みについて、画像を交えながら解説します。

尚、「相対パス」方式と「MHT形式」は 紙 copiのみの方式ですので、紙 2001では使用できません。紙 2001では「絶対パス」方式のみでの画像管理となります。


2. 3種類の管理方式と選択方法

「紙 copi」で利用できる画像管理方式は、「絶対パス」方式・「相対パス」方式・「MHT形式」の3種類です。

どの方式を用いて取り込むかは、「他」メニューの「取り込みの設定」から選択できます。
[取り込みの設定]画面
「HTMLの画像の保存方法」というリストボックスからどの方式を利用するか選択します。


3. 「絶対パス」方式の仕組み

「絶対パス」方式での取り込みが有効になっている場合には、画像を含んだWebページを以下の手順で取り込みます。
尚、例として、洛西さんのホームページを紙で取り込んだ時のものを使用します(各画像をクリックすると大きな画像が表示されます)。

洛西さんのページをIEで表示した状態 紙での表示結果

そして、この取り込んだHTMLファイルを「紙」で表示する時には、以下の手順になります。

尚、よく誤解される点なのですが、絶対パスへの変換の結果src属性が"http://..."となっていても、決して最初から画像ファイルをインターネット上へ読みに行くわけではありません。ちゃんとPC内にある画像を上記の操作のもと、読みに行きます。
(ただし、画像が何らかの理由で正常に保存されなかった場合には、src属性での指定URLへと読みにいく場合もあります。)


4. 「相対パス」方式の仕組み

上記の「絶対パス」方式は紙独自の方式で画像を表示させるものでしたが、「相対パス」方式は通常HTMLファイルから画像を指定する際に用いられる「相対URI」の書式をそのまま使用しています。

HTMLファイルでの指定:<IMG src="images/gazou.png">
    画像フォルダの名前:images
    画像ファイルの名前:gazou.png

[参考]
「絶対パス」と「相対パス」の仕組みについて、詳しくは以下のページをご覧下さい。
「URIとファイルディレクトリ」 (http://www.kanzaki.com/docs/html/htminfo-uri.html)

そして、紙の「相対パス」方式はこの書式を元に、画像フォルダをHTMLファイル名の末尾に".files"を付けた名前で作成し、各HTMLファイルと同じ場所に保存するようになっています。
(分かりやすく言うと、InternetExplorerでWebページを保存した時とまったく同じファイル構成での保存・管理になる、ということです。)

HTMLファイルでの指定:<IMG src="Sample.files/gazou.png">
    HTMLファイルの名前:Sample.html
    画像フォルダの名前:Sample.files
    画像ファイルの名前:gazou.png

以下の画像は「絶対パス」方式の説明で例に用いた洛西さんのホームページを「相対パス」方式で取り込んだ時のものです。
表示結果がまったく同じである点、画像フォルダがHTMLファイルと同じ場所にある点、そしてHTMLでの画像指定(src属性)部分に「相対URI」が使用されている点を確認してください。


5. 「MHT形式」の仕組み

相対パス方式を利用した場合でも、紙をインストールしていないPCとのデータの共有は可能なのですが、HTMLファイルとともに画像フォルダもあわせて送らなければいけませんので、テキストファイルを共有する場合のように、ひとつのファイルを相手に送ればすむというわけにはいきません。

そこで、もっと取り込んだデータの共有や移行が簡単に行えるよう、紙 copiは画像も本文もすべてひとつのファイルの中に含めて保存するMHT形式(RFC 2110)での取り込みに対応しています。

HTMLファイルはページ内で使用する画像やCSSファイルをどのフォルダから読み込むのかを指定しますが、MHT形式では画像やCSSファイルなどをMHTファイル自身の中に全て含めて保存します。

画像などはHTMLの後にBase64方式でエンコードされて追加されます。ちょうどメールの添付ファイルが送信時にエンコードされるのと同じです。

MHT形式での保存サンプル

ただし、全てのブラウザがMHT形式のファイルを正常に表示できるとは限りませんので、他のPCとファイルを共有する必要がない方は「相対パス」方式での使用をお勧めします。



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Status:2002-09-26公開 / 2003-12-26更新