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Step.4 テキストファイルの編集

ここでは、テキストファイルを作成・編集する際に使用する、紙独自の機能について解説します。

1. 新規ファイルの作成と日時貼り付け機能

1-1. 新規ファイルの作成

新規ファイルの作成は、[Ctrl]+Nか、[紙]メニューから"新しい紙"を選択します。紙常駐が起動しているときは、[Ctrl]+shift+Kでも可能です。

複数のメモを並行して書きたい時などには、Shiftキーを押しながら大きい新規ファイルボタンを押して下さい。別ウィンドウで新規ファイル画面が表示されます。この操作は、動作設定で"「新しい紙」「開く」を選択したとき、別ウィンドウで開く"をチェックしていない時でも有効です。

画面が現れたら、そのまますぐに好きな内容を書き始めてください。どの行から書き始めても構いません。紙では一行目が自動的にファイル名となりますが、一行目を空白にして二行目以降から書き始めても "無題_作成日_時分秒" というファイル名が自動的につきます。ただし、このままでは内容がわかりにくいので、必要な事を書き終わったら[Ctrl]+Sで、ファイル名を分かりやすいものに変更しましょう。

1-2. 現在の日時の貼り付け

メモの作成時など、記入した日付や時刻をファイル名にして、1日1ファイル形式で管理したい時もあるでしょう。しかし、その都度時刻を入力するのは少し面倒です。そういった時には、F8キーを押すか、本文画面の上で右クリックしてポップアップしたメニューから日時の表示されている部分を選択しましょう。カーソル位置に現在の日時が自動的に貼り付けられます。日時の書式も「他」メニューの"日付の設定"から選択可能です。

もし自分の貼り付けたい書式が無かった場合は、「定型文」機能を使用して作成する事も出来ます。ただし、定型文機能は紙常駐が起動していなくては使用出来ません。日時貼り付けは紙本体のみで可能です。
(なお、定型文機能の有効な活用方法は、「紙」活用案内のほうで詳しく解説してあります)


2. 新規ファイル作成時の日時・署名自動挿入機能

新規ファイルを作成したときにファイル末尾に作成日時と署名を自動的に挿入するように設定できます。
まずは、作成日時のみを自動的に挿入する方法から説明しましょう。

2-1. 作成日時の自動挿入

最初に自動挿入を有効にするための設定と挿入時の日付の書式を決定します。

  1. 「他」メニューから「日付の設定」を選択。「日付の設定」ダイアログが表示される。
  2. 日付の書式を選択してから、「紙を新規作成したとき、文末に日付を挿入する。」にチェックを入れ、「決定!」を押す。

これで作成日時の自動挿入機能は有効になりました。
実際に新規ファイルを作成して確認してみましょう。

Ctrl+Nで新規ファイルの作成画面にしてから、一行目(ファイル名部分)に好きな内容を入力してみてください。 一行目への入力が確定したのと同時に、ファイル末尾に現在の日時が先ほど選択した書式で挿入されます。

自動挿入機能による日付の挿入例

2-2. 署名・作成日時の自動挿入

「作成日時の自動挿入」設定にもう一工夫加えることで、メールソフトの署名挿入機能のように、あらかじめ用意された文章を新規ファイルの末尾に自動的に挿入させることが出来ます。

先ほどの方法では自動的に挿入させることの出来るのは作成日時の情報だけでした。 それに対して、こちらの方法では複数行にわたる文章を挿入させることが出来ます。もちろん作成日時の情報を 含めることも可能です。

設定方法は以下になります(途中までは「作成日時の自動挿入」と同じです)。

  1. 「他」メニューから「日付の設定」を選択。「日付の設定」ダイアログが表示される。
  2. 日付の書式を選択してから、「紙を新規作成したとき、文末に日付を挿入する。」にチェックを入れ、「決定!」を押す。
  3. テキストエディタを起動し、挿入させたい文章を入力する。
  4. 「Kami Data」フォルダ(通常はMy Documentsフォルダ内)の中に「署名.txt」というファイル名で保存

手順3において現在日時を挿入文章に含めたい場合は、その箇所に「%date%」と入力してください。挿入時に現在日時へと自動的に変換されます。
なお、「%date%」で挿入される日時の書式は、手順2で「日付の設定」ダイアログから選択したものになります。

「署名.txt」への文章入力例

あとは先ほどと同様、新規ファイルを用意して好きな内容を入力するだけです。一行目への入力が確定したのと同時に、先ほど作成した「署名.txt」の内容が自動的に文末に挿入されます。
「%date%」が作成時の日時に変換されているのも確認できるでしょう。

自動挿入機能による日時と署名の挿入例

3. マーカ機能

メモを書いている時に、"この情報は重要な部分なので、後から見た時でもひと目で分かるようにしておきたい"という事があります。そういった時には、「マーカ機能」でその部分に色をつけておきましょう。

マーカーを付けたい部分を範囲選択し、[Ctrl]+Bを押すだけです。マーカを消したい時も操作は同じです。

マーカの色は「箱の書式を変更」から自由に指定できますが、背景色の色と混ざりますので、何度か試してみて、見やすい色になるようにしましょう。


4. 整形機能

Webページなどから文字情報のみを取り込むと、無駄な余白や改行が含まれている事があります。そんな文書の体裁を整えるのが、「整形」機能です。整形機能は、[Ctrl]+Rで呼び出せます。

「整形」機能画面
「不要な改行と左余白を除去」
掲示板などの文書を取り込むと、自動改行で一行ごとに改行マークが入っていたり、無駄なスペースが左側に残っている場合がある。これを削除する機能だ。
「指定された文字数で改行する」
作成した文書をメールで送ったり掲示板に投稿する前に、任意の行数で折り返すようにしたい時に使う。尚、文字数は半角が基準となるので、日本語(全角)で折り返す時は「文字数×2」を指定しなければいけない。
英単語の途中で改行したくないときは、「欧文単語のスペースを考慮する」をチェックして行う。

5. 「予備保存」と書込み禁止設定

紙ではファイルの内容に変更があるたびに上書きして保存されます。これでは書き換えてはいけないファイルを安心して閲覧できないとお思いの方もいるかもしれませんが、そんな事はありません。「紙」メニューから"書き込みを禁止する"を選択すれば一切の編集操作が出来なくなりますので、安心してファイルを閲覧可能です。書込み禁止状態の時は、タイトルバーにその旨、表示されます。

また、万が一書き換えてしまった時も、紙では常に上書き保存と同時にバックアップファイルが作成されますので、元に戻す事は可能です。また無制限のアンドゥ・リドゥ機能もあります

「予備保存」は「他」メニューから呼び出します。バックアップファイルのリストを選択すると下にファイルの内容が表示されますので、目的のファイルを選択してから[内容をクリップボードにコピー]ボタンを押してください。これで以前の内容がクリップボードに入りましたので、後はそれを本文に貼り付けるだけです。

バックアップファイルは作成されてからの10日間に一度もアクセスが無いと、自動的に削除されます。[全て削除]ボタンから直ぐに削除する事も可能です。

なお、書込み禁止はファイル自体の属性を変更するので、書込み禁止のまま紙を終了すると他のソフトでもそのファイルの編集が出来なくなります。なるべく紙の終了時に解除するようにした方がいいでしょう。

[参照画像]開始

[参照画像]終了


6. 複数文書の結合

紙では、Explorerなどの他のソフトとも相互にファイルをやりとり出来ます。その一環として、ファイルを紙にDrag&Dropする事で、複数文書の結合も可能となっています。

6-1. テキストファイル形式での結合

1. Webページから任意の範囲を取り込み・結合する場合。

  1. IE上で、取り込みたい部分を範囲選択。
  2. 結合したいテキストファイルかhtmlのソースファイルを紙で開く。
  3. IEと紙の両方が見えるようにウィンドウを配置する。
    この時、紙のタイトルバーを右クリックして、「最前面に表示」をチェックしておくと便利。
  4. IEの選択範囲から、紙の画面へとマウスでDrag&Dropする。

2. 一覧リストやExplorerから、ファイルを丸ごと結合する場合。

  1. 結合先のファイルを紙で開く。
  2. 一覧リストやExplorerから結合したいファイルのアイコンをマウスで紙の画面にDrag&Dropする。
  3. Dropした時に「この位置に貼り付け」「文末に結合」のどちらの方式で行うか選択するポップアップが出るので、好きなほうを選ぶ。

6-2. htmlファイル形式での結合

掲示板の各投稿を取り込む際、それぞれ別々のhtmlファイルとして取り込むのではなく、既に取り込んだhtmlファイルの下などに結合して取り込む事が出来ます。内容別にまとめられますので、情報管理が一層楽になるでしょう。

基本的なやり方は6-1の[方法1]と同じです。

  1. IE上で、取り込みたい部分を範囲選択。
  2. 結合したいhtmlファイルを紙で開き、「加工する」モードにする。
  3. IEと紙の両方が見えるようにウィンドウを配置する。
  4. IEの選択範囲から、紙の画面へとマウスでDrag&Dropする。

注意事項
ただ、注意して頂きたいのは、この機能は異なる書式で書かれたhtmlファイルをまとめるものですので、必ずしもWeb上と同じ見た目になるとは限りません。というのも、Web上のhtmlファイルは、W3Cの勧告通りの正しい文法で書かれたものから、とても正しい文法で書かれたとは言えないものまで、実に千差万別だからです。その為、スタイルシートなどを使ってデザインされた文書にそうではない文書を結合すると、どちらかのレイアウトが崩れる可能性は高くなります。
1つの掲示板から複数の投稿を結合する時のように、同じスタイルのページを結合する際にはほとんど問題は起きませんので、上手に利用してください。
また、結合したいファイルに画像が含まれていた場合、その画像は取り込まれませんのでご注意ください。


7. html変換機能

文書を作成しながら、もっと分かりやすくするために画像も一緒に表示させたいと思う時があります。そんな時でも、紙では作成中の文書をそのままhtml化する事が出来ますので、html化した文書から画像を読み込む事で解決できます。
もし文書にマーカが塗ってあっても、その情報はhtmlファイルでも受け継がれます。

方法はいたって簡単で、F5キーを押して以下の画面を呼び、[OK]を押すだけです。

HTML変換ダイアログ

「行間を適度に空ける」を選択すると、フォントサイズに対して1.5倍の行間を確保します。もちろんソースから倍率の変更も可能です。
CSS情報:body { line-height: 150% }

html化したファイルのWYSIWYG編集については、次のStepで解説します。



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Status:2002-04-14公開 / 2003-12-26更新